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2005/05/04

『ベッカム すべては美しく勝つために』(David Beckham/PHP)

ベッカム すべては美しく勝つために
デイヴィッド ベッカム 東本 貢司

PHP研究所 2002-04-18
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 ”すべては美しく勝つために”-このサブタイトルに強く惹かれた。高い理想を掲げ、誰にも文句の言えないパーフェクトな勝ち方を目指す志。そんなベッカムの精神理論を期待したのだが、さすがにそこまで明確に書かれてはいない。書かれているのは、ベッカムという一個人の割とありのままの心情の吐露だ。
 俄かサッカーファンの僕にとっては、FAカップやチャンピオンズリーグに始まる大会名とその権威や、入り乱れる選手名が判らず、どれほどの意味のあることなのか感じ取れない箇所は間々あった。それでも、ベッカムがどれだけ高い志を持って、高い理想を掲げて努力を積み重ねてきたかはひしひしと伝わってくる。いかに地に足をつけてフットボーラーとして歩んでいるかも。
 印象に残るのは、ワールドカップについて書かれた箇所で、何度も「国を代表している」と語られること。かつて何度も議論されてきてるけど、日本では「国を」という言い方が封じられて久しい。問題なのは「国を」ではなくて、「お国のために」という、絶対的なもののためにその他のものが犠牲になるシステムや精神だったはずなのに。XXのためにと言って何をやっても許される免罪符作りに精を出す気質だったはずなのに。スーパースターベッカムの言葉を聞いて、「国を代表している」という部分におや?と思う日本人は何人いるのだろう。そんなこと関係ないくらい、写真集の部分も出色のでき。

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