« .『渋谷系ネットビジネスの「正体!」を見た。』(宝島社) | トップページ | .『かもめのジョナサン』(Richad Bach/新潮文庫) »

2005/05/04

.『愛より速く』(斎藤綾子/新潮文庫)

愛より速く
斎藤 綾子

新潮社 1998-09
売り上げランキング : 40,523

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 「いつの話やねん!?」というのが読んでる最中の感想。だって、シンナーとかスケバンとか出てくるし。こないだ、東京で暴走族が人を殺したってニュース聞いて「そんなんまだおったんか東京にも!」ってびっくりしたけど、まさかスケバンはいるまい。
 スケバンはともかく、いろんな意味で事実であってほしい小説。あるいは、それ以上のことはないかも。
  1980年前後が舞台らしく、小学生の頃から自分のカラダに(どうもセックスではないらしい)興味があるところから始まって、ガンガン突っ走っていく物語。主に中学生時代の話と、大学生時代の話で、高校生時代は記憶に残ってないけど、中学生の妊娠・中絶とか、援助交際とか、コギャルだのなんだの言われたけど、その昔からそういうことはあったのねって感じで、ある意味ほっとする材料。文中にも、深読みすれば、女子大生ブームも女子高生ブームも援交もコギャルも、セックス目当てのオヤジたちが何かと捻り出して「ほらほら当たり前なんだよ、ほらほら乗り遅れるとだめだよ、キミタチ」と嗾けているようにも思ったりして。
 オンナが本当にこういう生き物だったら随分気が楽になるのでは。僕が過ごした中学高校という時間は、セックスとは無縁の世界だった。セックスと無縁の恋愛ができるのはあの時までだから、貴重な時間だったに違いない。この小説のすっ飛び振りを読んでそう思う。なのに、この本の主人公は、中絶の相談に来た女子中学生に対し、一箇所だけありきたりなセリフを吐いて白けさせてくれるのだ。

 ”そう言うと、彼女は隣のテーブルに移って、テレビゲームをやり始めた。何というか、もう私には全く理解できん世代が誕生していたんだ。”

|

« .『渋谷系ネットビジネスの「正体!」を見た。』(宝島社) | トップページ | .『かもめのジョナサン』(Richad Bach/新潮文庫) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7655/3981782

この記事へのトラックバック一覧です: .『愛より速く』(斎藤綾子/新潮文庫):

« .『渋谷系ネットビジネスの「正体!」を見た。』(宝島社) | トップページ | .『かもめのジョナサン』(Richad Bach/新潮文庫) »