« .『かもめのジョナサン』(Richad Bach/新潮文庫) | トップページ | 『僕のプレミア・ライフ』(Nick Honrnby/新潮文庫) 『スローカーブを、もう一球』(山際淳司/角川文庫) »

2005/05/04

.『いちばん初めにあった海』(加納朋子/角川文庫)

いちばん初めにあった海
加納 朋子

角川書店 2000-05
売り上げランキング : 17,073

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 自分だけで本を選ぶと、どうしても趣味で偏ってしまう。偏ってしまうとなんだか偏頭痛を伴う辛気臭さでどんよりとしてしまう。もともと、読書をあまり一般的なものじゃないって自覚はあるので、せめていろんな分野を幅広く読もうと心がけるようにしている。
 なぜこんな前書きかと言うと、この本は嫁の推薦で読んだ本だからだ。現代女性作家、ミステリー、そしてテーマが「癒し・再生」-多分、人に勧められない限り一生手を出さない本だったに違いない。
 更になぜ「読書の姿勢」みたいなことを長々書いているかというと、読後、ストーリーがほとんど記憶に残ってないからだ。嫁には申し訳ないが、どうもあまり印象に残らなかった。読んでる途中で、大凡の展開や「言わんとしてること」が察せられてしまったのだ。
 殊にミステリーという分野で、「言わんとしてること」が見えてしまうのは致命傷だ。古典文学、純文学と言われる分野で、表現の背景を読み取る鍛錬を割とストイックに積み重ねてきた、古風な僕にとっては、現代文学の、「推理小説」というジャンルじゃない小説の「ミステリー」なんて、取るに足らない謎々のようなものだった。
 しかし、読書を愉しんでいるのに、読後にストーリーも思い出せないというのは、反省しなきゃいけない。仮に先が読めたところで、そんなこと読書の優劣を決める何の足しにもならないから。ストーリーを愉しめるのか?それだけが、読書をいい力にしてくれるものだから。

|

« .『かもめのジョナサン』(Richad Bach/新潮文庫) | トップページ | 『僕のプレミア・ライフ』(Nick Honrnby/新潮文庫) 『スローカーブを、もう一球』(山際淳司/角川文庫) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7655/3981842

この記事へのトラックバック一覧です: .『いちばん初めにあった海』(加納朋子/角川文庫):

« .『かもめのジョナサン』(Richad Bach/新潮文庫) | トップページ | 『僕のプレミア・ライフ』(Nick Honrnby/新潮文庫) 『スローカーブを、もう一球』(山際淳司/角川文庫) »