ケヴィン・ケリー: 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則
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夫婦娘一人息子一人にその周りの人々というそれぞれの視点で語られるストーリーそのものは面白かったけれど、これが『家族』をテーマとした小説だということを考えるとき、「確かに現代の多くの家族はこんなふうになっちゃってるんだろうなあ」という、問題を丁寧に書き取ってる凄さと、「問題の姿形や所在は分かるけれど、問題提起にはなってないよなあ」という、多少の物足りなさが残る。
家族って、いつからこんな偏狭なモノになってしまったんだろう。いつでもどこでも清く正しくというのが家族なんだろうか?…
続きを読む "『空中庭園』/角田光代"
2006/08/27 12:06 書籍・雑誌, 2.通勤電車で(30-60分/日), か行 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
本当に何も言うことがない。とにかく読んでほしい。僕は、この年で初めて読んだことを、今まで読んでなかったことを後悔しています。この作品に関してあれこれ書くのはそれこそ野暮だと思う。やはり不朽の名作は不朽の名作。間違いなくお勧め。 ・・・
続きを読む "『長いお別れ』/レイモンド・チャンドラー"
2006/08/26 02:43 書籍・雑誌, 4.休日の午後に(2-3時間/日), ら行 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
45歳で亡くなった四条直美が娘にテープに録音して残した彼女の半生。堅苦しい家から抜け出し、大阪万博でホステスとして働き外交官と恋に堕ち自ら逃げるようにして結ばれなかった半生を通して、悔いのない生き方をするための指南を娘に伝えようとする。 ある女性の波乱万丈の人生がメインストーリーという点と、その女性を見つめる第三者の視点が語られるという点で、…
続きを読む "『水曜の朝、午前三時』/蓮見圭一"
2006/08/17 02:11 書籍・雑誌, 2.通勤電車で(30-60分/日), は行 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2,3年前、大津島に「回天」を見に行ったことがあって、それでこの本を本屋で見たとき即決で購入。この本は、僕の読書観を大きく変えた。簡単に言うと、「ほんとうに大切なことは、簡単な言葉でじゅうぶんしっかり伝えることができる」ということだった。 僕は今まで、端的には村上春樹のような、重層的なイメージを言葉で紡いでいて、それをいろいろに考えながらテーマを読み取ろうと思わないとテーマが判らないようなのが面白かった。そういうのを小説を読むということだと思ってたし、そういうのがよい面白い小説だと思ってた。『出口のない海』も…
続きを読む "『出口のない海』/横山秀夫"
2006/08/10 01:32 書籍・雑誌, 4.休日の午後に(2-3時間/日), や行 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (1)