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2007/01/02

『グレート・ギャツビー』/スコット・フィッツジェラルド 村上春樹訳

4124035047 グレート・ギャツビー
スコット フィッツジェラルド Francis Scott Fitzgerald 村上 春樹
中央公論新社  2006-11

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 裕福な階級の娘デイジーに恋をした貧しい育ちのギャツビーが、戦争で離れ離れになった後デイジーを取り戻すためにあらんばかりの贅を尽くして彼女の前に現れようとする。

 ギャツビーのやっていることは滑稽としかいいようがなくて、好きな人のためにこんなにも一生懸命になれるなんて!と酔えるかどうかは人それぞれじゃないかと思います。何より、…

描かれている階級社会の前提を踏まえられなければ、それがどんな滑稽なことで、だけれどもロマンティックなことと捉えようもありません。
 けれど、現代でも裕福な暮らしに憧れるのは珍しいことじゃないし、「階級社会」というと大げさだけど「セレブ」とかそれと似たような現実が今でもあるし、ギャツビーの顛末をあまり特別なものだと捉えないほうが、この物語を読むのに相応しいような気がします。

 理不尽だらけで本人にはどうしようもないことも、それを何とかしたところで所詮本物ではないということも、振り返ってみれば何にもならないようなことで も、結局また同じこと=過去を繰り返しているだけだとしても、やっぱりそれが人生だと、諦めているような諦めてないようなスタンスを、春樹訳から感じ取り ました。

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