『エグザイルス』/ロバート・ハリス
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エグザイルス(放浪者たち)―すべての旅は自分へとつながっている ロバート ハリス 講談社 2000-01 by G-Tools |
高校時代から海外をヒッチハイクし、東南アジアを放浪し、バリに1年、オーストラリアに16年滞在したりと、流浪の人生を歩んできた著者の自伝。
僕はドラッグはおろか酒もタバコもやらないので、薬物で高揚感を得るのにとてつもなく大きな拒絶感を持っているしかなり否定的で、ましてドラッグなんて、やってはいけないもので何か掛替えのない経験を得るなんて卑怯だし「やったもん勝ち」じゃないかと常々思っていて、そういう類の人の話は大嫌いだった。若いうちにそういうのをやっておいたほうが、人間に幅が出るというのも感覚的にわかるんだけど、やっぱり「正直者が馬鹿を見る」みたいなのはどうしても許せなくて、そういう類の人の話は受け入れられなかった。
ところが、…
この本は、ヒッピー文化が花咲いていた1970年代~1980年台が中心になるだけあって、ドラッグと中毒とそれによって病んだ精神の回復がかなりのペー
ジを取っているにも関わらず、のめり込むように本の中に入っていけたし、言葉を受け入れることが出来た。何故だろう?-それは、「何ものをも否定しない」
という姿勢が、それを目指している僕と共通しているからだと思う。
著者のいう「エグザイルス」の生き方は、ボヘミアンのようでありヒッピーの生き方であり、一定の居場所を持たず彷徨う生き方。常に「旅」を続けている。
「人生は旅だ」とよく言うけれど、それは何か究極の「正解」を手に入れるような、ゴールに究極の「正解」があるようなものではなく、常によりよりものを探
しながらずっと続いていく「旅」。だから、昨日まで続けていたことを、今日辞めたほうがいいと思っても辞めなければならなくなってもそれは全然間違いじゃ
ない。一生懸命探し続けていればそれでよい。そのためにも新しい世界に飛び出していく。
そういう身軽な魂を抱かせてくれる一冊です。
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