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2007/06/24

『ミステリアスセッティング』/阿部和重

4022502444 ミステリアスセッティング
阿部 和重
朝日新聞社  2006-11

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 歌い声は罵られ、泣き声は人を魅了する。そんな自分の持つ矛盾に気づかないまま、吟遊詩人として生きていくことを選んだシオリの誠実で薄幸な奇譚。

 これは早い!早いです。さすがケータイ小説。ケータイで読まれることをきちんと考慮すると、こういう文体になるだろうなあと納得できます。だいたいのストーリーの提示が、「xxだった。なぜなら・・・」という倒置になっていて、一度に目に入る文字量が制限されているケータイでも無理なくストーリーを頭に残しながら読み進めることができます。その分、大きな展開の少ない前半は、若干論文を読んでるような感覚もありました。

 前半はシオリとノゾミの姉妹の話が中心で、自分は幸福感に包まれていてその幸福感が湧き上がった結果歌が口から出て行くのに、その歌は…

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2007/06/23

『SEのための法律入門』/北岡弘章

482222127X SEのための法律入門―事件とQ&Aに学ぶ基本知識と対策
北岡 弘章
日経BP社  2005-07

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p129 仕様確定の仕方
・仕様書=契約で履行すべき内容そのもの
・仕様確定は受託者だけの責任ではない
・当初仕様は何か、仕様変更の合意はあったのか

p155 システム障害時の損害賠償
・免責の有効性は、契約金額の大小にも依存する
・約款の免責条項は、精査される可能性があるが、契約書は相対であるため守る必要がある

JISAモデル契約
http://www.jisa.or.jp/legal/contract_model2002.html

p123 バグ(瑕疵)に関する条項について
瑕疵担保責任(検収前)
・6ヶ月~1年
・保守契約

p153 検収後のバグ(隠れたる瑕疵)
・必ずしも損害賠償(契約解除)できない

瑕疵あり
・システムの機能に軽微とはいえない支障を生じさせる
・遅滞なく補修できないもの
・バグの数が著しく多いもの
・通常予定された使用をする際に合意された機能に支障を生じさせる

瑕疵なし
・バグ発見時に速やかにベンダーが補修を終えた
・補修できないバグについては、ユーザと協議の上相当と認められる代替措置をとっている

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2007/06/21

『大失敗』/スタニスワフ・レム

433604502X 大失敗
スタニスワフ・レム 久山 宏一
国書刊行会  2007-01

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 期限内に読み切れず返却…。かなり本格的なSFで辛かった。また借りよ。

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『巨象も踊る』/ルイス・V・ガースナー

4532310237 巨象も踊る
ルイス・V・ガースナー 山岡 洋一 高遠 裕子
日本経済新聞社  2002-12-02

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p300 「大企業にとって、四半期ごとの業績にほとんど影響しないが長期的な成功に不可欠な点に十分な資源と関心を向けていくのがいかにむずかしいかを、あらためて痛感することになった。」(IBMの顧客満足度の問題に関して)

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2007/06/20

『静かなリーダーシップ』/ジョセフ・L.バラダッコ

479810261X 静かなリーダーシップ
ジョセフ・L. バダラッコ Joseph L.,Jr. Badaracco 夏里 尚子
翔泳社  2002-09

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p96まで。

・現実的になること/自分の理解を過大評価しないこと(p30)
・会社が法律違反の営業キャンペーンを実施した際の対処(p51)

・行動の方向性/自分が不適格だと考えない/自分自身と自分の動機を信じる/自分にとってその問題が本当に重要であるか

・時間稼ぎ(その場/戦略的)

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2007/06/17

『ナンバー9ドリーム』/デイヴィッド・ミッチェル

4105900595 ナンバー9ドリーム
デイヴィッド・ミッチェル 高吉 一郎
新潮社  2007-02-24

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 屋久島で育った詠爾が、まだ見ぬ父と会うため上京する。イギリス人作家が東京を舞台に書いた村上春樹的小説。

 話の筋があちらこちらに飛ぶし、語り口もトレインスポッティングみたいで洒脱でおもしろいんだけど、いかんせん長い!英語だと疾走感あるんだと思うんだけど、仮名漢字交じり日本語で見開き全部改行なしだと正直困惑する。本の厚さ以上に長く感じるし、名詞が重ねられて重厚な情報量であるところとか都会的なんだけど、ここってところでちょっと薄くなってしまってるところとかある。例えば、回天日記を素材とした章で、…

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2007/06/03

『ランチタイム・ブルー』/永井するみ

4087477886 ランチタイム・ブルー
永井 するみ
集英社  2005-02

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 柴崎友香が好きな人ならきっと面白いと思う。柴崎友香の、独特の日常感覚が仕事上に置き換わって描かれていると言っていいのかな?仕事上で起きる出来事がメインで、一話一話軽いナゾがあるので読み進めやすいです。

 最後の章で、奥さんが進めるリフォームに反対の老主人が、「私はね、今のあの家がいいんだ。長年住み慣れて、どこに段差があるのか、どこの壁紙が剥がれてるか、どこの立て付けが悪いか、全部、私の体が覚えている。暗闇の中でも平気で歩けるよ。家っていうのはそういうもんじゃないかね。」 というくだりがある。確かに主人公も言う通り、・・・

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2007/06/02

『プレジデント2007 6.18号』 「板ばさみ」の心理学

B000QGDJEW PRESIDENT (プレジデント) 2007年 6/18号 [雑誌]
プレジデント社  2007-05-28

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p56 潜在的な不安
①時期 ②金額 ③効果 ④優位性 ⑤継続性
これらのどれかを先に顕在化させ、打ち消す

p62 原則立脚型交渉
四つの事前準備
①ヴィジョンの設定 ②目標の設定 ③BATNAの用意 ④複数の選択肢
・②←ZOPA(Zone Of Possible Agreement)
・Best Alternative To a Negotiated Agreement - 常に代替案を持つ

p64 バルコニーの視点
①人と問題の分離 ②立場ではなく利害に着目する ③双方の利害を調整しうる選択肢 ④客観的基準を示す
・③では話の横展開を心がける

p66 マネジメント
①バルコニーからの視点を持つ ②アジェンダを共有する
・②アジェンダの共有とは、協議事項の順序を操作すること

p78 部門間会議
・無理な目標・責任・約束→即座に条件提示
・「食わせてやっている」→引き分けに持ち込む

p80 値引き交渉
・非常識レベルの値引き
・本音を引き出す…正攻法
  - 単刀直入 と 交渉を価格と別次元に移す
    - 相手の目的 と 自社商品の強みを知る
・難条件の大手
  - 交渉のスケールを広げる
    → リカバリの有無 予測できているか否か
    → パイプの量で勝負が決まる(リカバリを捏造するのではなく、パイプで勝負する)
・即断即決の相手
  - 土俵際を知る
結局、事前準備(「土俵際」、パイプ、リカバリ、自社製品の強み)が大切

p88 売り込み
・品位、熱意、信頼感
・無名零細企業が一流企業にイエスと言わせる
  - 一線を明確に伝える
・飛び込みを次のアポにつなげる
  - 営業の分母を広げる
・ライバル社顧客
  - 今はライバル社だがこれからは自社
     「どこでも同じ」はやはり禁句
・断られた顧客に再挑戦する
  - ①対立点②相手の要望

p100 孫子、マキャベリ
・五事(道、天、地、将、法)

p106 ハーバード流交渉術
七要素①関心利益②オプション③代替案④正当性⑤コミュニケーション⑥関係⑦遂行義務
②オプション=合意のために提示する選択肢
③代替案=合意以外で考えられる方策
「立場」と「利害」は別である

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