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2008/01/26

『失われた愛を求めて-吉井和哉自伝』/吉井和哉

4860520718 失われた愛を求めて―吉井和哉自伝
吉井 和哉
ロッキング オン  2007-12-22

by G-Tools

 もうとにかく共感の嵐!イエモンも結構早くから聴いてて折に触れインタビューとか読んでるから、共感できるところが多いのはわかってるんだけど、ほんとに共感できる人だなあと改めて思った。イエモンファンで吉井ファンの人は、かなり独特の感情が共通してる気がするから、ファンなら誰が読んでも僕と同じように共感の嵐になると思う!

 そんな中、ここが違うと思ったのは、青春時代の「やりたいことがない。やれることもない。自分になにがあるかわからない。」というくだり。青春時代、誰もが一度は思い悩むことのようだけど、振り返ってみたら僕はそういうことで悩んだ記憶がない。ただ進学して、ただコンピュータ業界で就職して、というカンジでそのルートに全然疑問を抱かなかったし、自分がそれができないとも全然思わなかった。この経験の欠落が、今の自分に大きく影響している気がする。最近、自分には何ができるんだろう?何をしてきたんだろう?という問いが時々浮かび上がる。そして残された時間は減っている…これは一度徹底的に悩まなければいけないことに違いない。
 もうひとつ違うのがその徹底ぶり。吉井和哉はこうすべきと思ったこととかこうしなければいけないということを徹底的にやっていることがこの自伝でわかる。それこそぶっ倒れるくらいやってる。こうしたいこうしようと思ったことは本気で徹底してやらないといけない。これも、自分の進む道をいい加減にしか考えなかったからその呪縛でこうなっている気がする。そういう、「全力でやることの尊さ」みたいなのが、この本全編から溢れ出てる。

 『SICKS』の後、バンドが下がり始めた、という記述が怖かった。これはなんとなくうっすらわかる。けれど、今の吉井和哉を見ていると、そういう山や谷があった後も、やっていける道は見つけられるんだよという希望も与えられる。

 少し不安になったのは、家庭事情が結構赤裸々に書いてあって、大変なんだろうなあと思うので、ここ最近のツアーラッシュやリリースラッシュやメディア露出ラッシュや出版ラッシュが金銭的問題を解決するためのものじゃないよなあまさか?ということかな。

p56「やりたいことがない。やれることもない。自分になにがあるかわからない。」
p101「でもエマはその時すでに大人だったから、「曲がよくなればいい」って。」…これはビジネスにも通じる。結果にフォーカスすべし。
p111「もう全然コントロールされてないし、周りもわかってないし。」…コントロールは必要。
p112「レニー・クラヴィッツが『ママ・セッド』」
p115「ほんとはしたいのに!表現のためには!それでのたうちまわるわけですよ。」
p122「なんのために売れるかっていうと、「自分は生きてていいよ」ってみんなに言ってもらうために売れるわけで。」
p132「だからやっぱフジロックの一回目に出て、ボロカス言われた時はもう死にました。」
p140「大人になった自分がいていいなあとは思わずに、「カート・コバーンみたいになりたいなあ」って。「でも、自分はこれでいいんだ」って言い聞かせてて。」…全力でやることの尊さ
p150「そしたら中原が5分歌える枠を取ってきて。」…仕事とはこうだ!!
p151「一度、愛してくれた人を失う恐怖感ってありますね。」
p161「成仏してるくせにその死体を持ってくるから、上手くいかなくなってくるわけですよ。」
p165「細部に宿る神っていうのがあって。やっぱり、宿ってないんですよ、神が細部に。」…同感
p185「「もう全部折れよう、俺が」と。「とにかく謝ればいいんだ」と。」…"BURN"誕生秘話
p188「「愛されるべき人に愛されない俺たち」」
p191「「これかぁ。下がり始めた。ここかぁ!」と思った。一気に景色が変わった。今まで上昇していたバンドが下降し始めた感じですよね。」…そんなにリアルに感じられるものなんだという驚きと、なんとなく判るという驚き
p209「「言わないからわかんないよ!」って。「わかんねえじゃねえだろう!」っていうのが俺の言い分なんだけど。」
p227「バンドのものとは違うんだなあ-って。」…ソロに感じてたことはやっぱり間違いではなかった
p234「アダム・キャスパー」
p246「結局、吉井さんはなにも言ってくれなかった。”JAM”を歌ってくれたのはすごく嬉しいけど。でもマイクオフになった時に、ありがとうって口の動きが見えた。私はそれで救われた」
p259「「結局、女性はみんな一緒なんだ」って思いましたね。「縛るじゃん」って、「ツアーが始まる」っつったら文句言うんじゃん、って。」
p262「俺はいったいなにをやりたいんだろう?」「なにをやれるんだろう?」
p268「「あなたはあの時あんだけ我慢してくれたから、今回も我慢してくれると思う」って。でも、できなかったね、その時は。そしたらツアーがとんじゃったよ。」

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