« 2008年4月 | トップページ | 2008年8月 »

2008/05/18

『貸し込み』/黒木亮

4048738070 貸し込み 上
黒木 亮
角川書店  2007-09-26

by G-Tools
4048738089 貸し込み 下
黒木 亮
角川書店  2007-09-26

by G-Tools

 銀行が酷い融資を平然とやっていることよりも、日本の裁判というのはなんて杜撰なものなんだという印象のほうが強く残る。繰り返し、米国のディスクロージャーについて触れられ、それと対比するように、日本では情報を出す出さないは銀行の都合で決められる実態が描写される。要は、どうしても出さざるを得なくなるまで出し渋ればいい訳で、こんなんじゃあ悪いことやったほうがいいに決まってるよなあと思う。悪いことを10やっても、そのうち5くらいしか罰せられなければ、しかも罰せられるにしても上限が悪事で儲けた金額ならば、悪いことやるほうがどう考えても経済的には正しい。なんでこの国はこんなに杜撰なんだ?
 あともうひとつ、原告の宮下治を見て、本当に付き合う相手というのは選ばなければならないなと思う次第。確かに、銀行に食い物にされた一面はあるものの、あまりに臆面もなく自分の都合でものを言える人間とは、深く関わっても利用されるだけで何もいいことがない。

 全般的には、銀行の「貸し込み」の手口を暴き、そこに至る銀行のどうしようもない内情を深く描写する、というよりは、裁判小説といったほうがよいと思う。

続きを読む "『貸し込み』/黒木亮"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/05/11

『家庭の医学』/レベッカ ブラウン

4022643609 家庭の医学 (朝日文庫)
レベッカ ブラウン Rebecca Brown 柴田 元幸
朝日新聞社  2006-03

by G-Tools

 自分の母親が癌に冒されてから亡くなるまでを描いた一冊。こういうテーマは、死期を悟った老人が、取り乱したりせず力強く日々を過ごす、その覚悟の深さを歌うことが多いが、これは、もちろん著者の母親は実に深い覚悟を持っているのだけど、主軸は最後を看取る著者と家族の心情になっている。ここが、決定的に新しいと思う。単に、「近しい人が亡くなって悲しい」というだけの心情じゃないのだ。現代は昔と異なり「介護」がいかに当たり前のことになり、「介護」が文学になるかということを肌で実感できる。

 僕は自分の親を介護するとき、こんなふうに忍耐強く、心優しく介護することができるのだろうか?それには精神的なタフさも必要だし、慈愛の深さも必要だし、肉体の健康さも必要だ。正直言って僕にはそんな自信がないし、自分が死期を悟ったときにの覚悟にはもっと自信がない。けれど、この本を読むことで、いつまで経っても親に対しての態度や言葉を改められなかったのが、少しだけ変えられたような気がした。こういうのを少しずつなるべくたくさん積み重ねていくしかないのかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/05/06

人格

 読書の目的は、善良を求めることではないし、正義を求めることでもない。けれど、善良を求めても良いし、正義を求めても良い。読書をすることによって、自分の幅を狭めるようなことがあってはならないだけで、自分の幅を広げ、かつ、様々なことを許容できるようになるのであればそれでいい。そういうことを、人格を高めるとか人格を豊かにすると表現すると陳腐でかつ「善良」「正義」を求めることと大差がないように聞こえてしまう。しかしながらこれ以上の言い方が見当たらない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『週刊ダイヤモンド2007/6/23』

天下り全データ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『週刊ダイヤモンド2005/1/8』

丸ごと一冊「お金」入門

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『社長になる力』/丸山学

4569696872 社長になる力 (PHPビジネス新書 51)
丸山 学
PHP研究所  2008-02-19

by G-Tools

 企業を志してる訳でも社長を目指してる訳でもないけれど、「社長」の視点を持つことはビジネスマンとして必要だと常々思っているので、こういう本を積極的に読むようにしてる。

  1. 会社とは何かを理解していますか?
  2. 資金はどのように調達しますか?
  3. 必要な数字を抑えていますか?
  4. 事業計画書は3パターン必要だという意味は分かりますか?
  5. 会社に起きるトラブルを予防できますか?
  6. 会社法のポイントは何ですか?
  7. なぜ、会社が必要なのですか?

 「必要な数字を抑えていますか?」がいちばん頭に残ってないので、要再読。ここがいちばん必要な知識だと思うのに。
 トラブル予防の章、「合意が重要」に納得するものの、それでもトラブルが堪えない理由はスピード化の影響。時間が足りないのだ。時間が足りない以上、更なる効率化を図ることを真剣に考えなければならない。効率化以前に、業務知識の記憶量が不足している点も否めない。業務手続きの定型化も進める。それのための時間を確保することを考える。
 融資と投資の違いは、常に意識して経済情報やニュースやビジネスを行うことが有用。
 固有名詞の意識。丁寧に抑える。

続きを読む "『社長になる力』/丸山学"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/05/04

『COBIT入門 ITガバナンス・マネジメントガイド』/ハリー・ブーネン+コーエン・ブランド

4820118781 COBIT入門−ITガバナンス・マネジメントガイド
コーエン・ブランド ハリー・ブーネン 峯本 展夫
社会経済生産性本部  2007-12

by G-Tools

itSMF刊行。COBIT4.0反映。
COBITはISACFとISACAが開発。現在はITGI(ITガバナンス協会)に移管。

  • エンタープライズ・ガバナンス=適合性評価(conformance)+業績目標(performance)
  • コーポレートガバナンス・ビジネスガバナンス・ITガバナンス
  • ISO/IEC17799 → ISO/IEC27002に統合
  • COBITクイック・スタート を参照する
  • ISASA(www.isaca.org) ITガバナンス協会(www.itgi.org)
  • ezCOBIT (www.ezCOBIT.com)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年4月 | トップページ | 2008年8月 »