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2009/09/27

『ザ・ピロウズ ハイブリッド レインボウ』/音楽と人

4903979113 ザ・ピロウズ ハイブリッド レインボウ
音楽と人
USEN  2009-09-15

by G-Tools

 ピロウズの3人の他、岩田こうじ・増子直純・吉村秀樹・吉村由香・yoko・JIRO・ホリエアツシ・細見武士・上田健司・湊雅史・鈴木淳・RYOTA・大木温之・クハラカズユキのインタビューで構成されたヒストリー本。ピロウズの3人については、『音楽と人』2007年6月号掲載分を加筆訂正とあるので、厳密には20周年の今の声ではないけど、真鍋君、シンちゃんの過去に対する思いと現在の思いを読めるのは貴重。ピロウズの歴史をつぶさに知ろうと思えば、デビュー当初からほぼ毎年のインタビューが掲載されている「the pillows cast」のほうが圧倒的な情報量でオススメ、逆に比較的コンパクトに知りたいとか、ピロウズ3人の声を聞きたい(「the pillows cast」はほとんどがさわお単独のインタビュー)という場合は本書が向いていると思います。

 興味深かったのはデビュー以前の活動での繋がりかなあ。すごい有名どころのバンドのメンバーとかざくざく出てきて、やっぱりすごいところにすごい人が集まるのだなあと納得。よいものを作るためには、広い交流とレベルの高い人との付き合いが必要なんだなあ。 

 p9「バカをわからせるためには、ラジカセの前で弾き語りしてもダメだ。」

 何かを成し遂げるためには、その段取りを考える力が絶対必要。自分の独りよがりな努力ではなく、認められる努力。さわおの行動力には敬服。

 似たような音を出してないと「何をやりたいのかわからないバンドだ」と言う向きがあるけど、なんて年寄りくさい物言いだと思う。音が似てないと同一と判別できないような耄碌が、ジャンルなんてものをつくる。でも、意外と人は自分でジャンル作って「僕はここの所属しています」と言ってアイデンティティを確保したがる。さわおはそういうのに対してきっぱりバカらしいと言い放つ。彼はとにかく首尾一貫してて論理的ですごいと思う。

p9「バカをわからせるためには、ラジカセの前で弾き語りしてもダメだ。」
p39「しかもその彼女に悪いところがないんだもん。」
p88「歌詞もすごい実直。いろんなことに対して<なんでこうなるんだ?でも俺はそれを諦められない>」
p89「絶対行かないけどね」
p109「俺にその方法論をあてがおうとしたディレクターが間違ってんだよ」
p114「逆に、何がやりたいんだお前、って言われて」
p129「関西に住んでて、ファンレターをいつもくれる子がいるんだけど」
p137「そんな状況に、ちょっと周りが戸惑っちゃってね」
p168「20年間ずっと一緒にいる彼女と毎日セックスしているようなもんですよ」
p184「何かしら自分たちが報われることが起きない限り、どんどんエネルギーは衰退しちゃうんだな」
p191「俺らもっと出来るはずなのに報われてないんじゃない?」
p204「そう言ってくれたことで、俺の膨大な時間と情熱は報われる。」

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