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2012/01/31

『経営の教科書-社長が押さえておくべき30の基礎科目』/新将命

4478002258 経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
新 将命
ダイヤモンド社  2009-12-11

by G-Tools

 私は社長ではないけれど、経営者が身に付けるべき観点を知りたいと思い書店に向かったら、本著と、小宮一慶氏の『社長の教科書』が並んでいた。手に取って内容を少し読んでみたところ、『社長の教科書』は箇条書き的にフレーズとその解説文が並び読みやすそうだったのだけど、『経営の教科書』の文章の力に引き寄せられてこちらを選んだ。本著のいちばんの魅力は外連味の無さだと思う。現実性・納得性と普遍性の両立を心がけたと後書にあるが、その通りに伝わってくる。

 誰もが誰も、経営者的になる必要はないと思う。経営者と社員の役割分担はある。だからこそ私は経営者が身に付けるべき観点を知りたいと思った。書かれていることは8割が当たり前のことだけれども、その当たり前のことを得心させてくれる素晴らしい書物だと思う。

p7「会社をつぶす社長には、実はこの「経営の原理原則」を押さえていない、という共通的な特徴」
p18「利益を出す要因の46パーセントは会社の「外部要因」」*
p20「1000万以上の負債を抱えて倒産する年間の倒産件数は約1万6000社に及ぶ」*
p25「経営理念のない企業の経常利益額は20年間で3・6倍にしかならなかったのに対し、理念のある企業は7・8倍」*
p28「3つのP-Philosophy/Plan/People」
p43「ラフル・ウォルド・エマソン」「情熱がなければ、偉大なことはなにひとつ達成できない」
p53「目の前の仕事を追いかけて必死に働いてはいるが、会社の将来や方向性については何も知らされておらず、お先真っ暗で夢がない」
p55「短期目標の追求ばかりに明け暮れていると、そのうち優秀な社員が精神的な制度疲労を起こしてしまう」
p62「多・長・根」
p66「大局観を持ってすぐれた意思決定をした例」
p76「法令順守(コンプライアンス)と倫理性は違う」
p80「ノブレス・オブリージュ」
p88「一度買ってもらったお客様につづけて買ってもらうのにかかる経営資源と、一度もわが社の商品を買ってくれたことのないお客様に宣伝をして買ってもらうために要する経営資源とをくらべた場合、前者を1とすると後者には7」*
p92「儲からないこと、どんなにがんばっても正当な利益が出ないこと」
p94「顧客には100パーセント最高の品質を提供すべきか?」答えはノーだ→期待
p96「①我が社にとっての重要顧客を特定する」
p100「まちがってもしてはならないこと-それは、利益をあげること自体が会社経営の目的と化してしまうこと」
p102「70パーセントの会社は利益が出ていない」
p109「経営者が考えるべきは「何を」」「社員が考えるべきは「どのように」」
p113「SMART」Strech,Measurable,Accepted,Resource,Time
p129「部門・チーム・個人単位の”戦術”に具体的に落とし込まれている」
p140「本当にクライアントの役に立ったと思えるのは、30パーセントほど」
p148「アジリティ」
p149「重要度と緊急度」
p152「むしろゴルフをやると、一日仕事で時間をかなりとられる。」
p158「感情が勘定を圧倒してしまう」
p162「胆識」
p172「実行がむずかしいということはよくわかります」
p173「納得目標と強制目標の間には、”ヤッタルデ!”という達成意欲の面で2.6対1.0の差」*
p190「ロッキード事件の検察官を務めた堀田力さん」
p197「報酬は貢献に対して与えられるべきものである。単なる努力は称賛の的にすぎない」
p215「必要となるのは「明示による理解」」
p216「総コストはだいたい2億円」*
p217「転職動機/結果/チャレンジ精神と学習意欲/目標志向」
p226「「自分が何をいったか」が重要なのではない。「相手にどう伝わったか」だけが重要」
p234「カミ・カイギ・コミッティ」
p247「経営者は、気分にムラがあってはならない」
p248「会話のなかでやたらと著名人の名前を出し、「私は○○会社の社長と友達なんだ」「○○という政治家とは親しくてね」などとひけらかすのは、悪い意味でのネームドロップである。このようなタイプの人間はまずまちがいなく自分自身の内容がお粗末なニセモノ」
p252「経営者には「強さ」が必要」
p254「挫折(Setbak)」
p254「勝海舟の『氷川清話』」*
p259「バトンを受け継ぐ者を育てているか」
p269「佐藤一斎『言志四禄』」
p273「謙虚さは真の自信のバロメーター」
p279「「アドバイスをいただくばかりで、自分には相手にお返しするものがない」とギブ・アンド・テイクを気にする若手もいるようだが、年配の経営者や元経営者は、もうそんな損得勘定は卒業している」
p282「まず改善から」

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