『不可思議な日常』/池上哲司
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サーバントリーダーシップ | |
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リーダーシップの源泉は、権力ではなくて、奉仕の精神にある。この考え方が、1977年に発表されていたことに驚くし、アメリカの分析研究の鋭さと言葉の積み重ねでの説得力の作り方に驚くし、この考え方に日本がほとんど影響を受けていないように見えるのにも驚く。外資系に勤めていて、この「サーバント・リーダーシップ」の考え方には共感できるし、実際に、勤務先で管理職についている人たちは、このサーバント・リーダーシップを実践している人が少なくない。奉仕というと違和感があるかも知れないけれど、どれくらいのことが実行可能な人なのか、ということがリーダーシップの源泉だと考えると違和感ないと思う。
途中で「トラスティ」という存在の重要性が繰り返し語られるけれど、もちろん理解できるし理解できるまでに言葉が重ねられるんだけど、存在意義を訴えるだけでは浸透はしないという単純な事実を見る思いだった。
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不可思議な日常 池上 哲司 真宗大谷派宗務所出版部 2005-05 by G-Tools |
「ヤ行上二段」
老ゆ悔ゆ報ゆ。これからの自分の戒律にしたいくらいの連語だと思う。老いたものは家族の負担となるが、その負担を乗り越えるための発想は、自分もこの先老いるから、という発想ではなくて、老いを丸ごと受け入れ肯定するのだ、という著者の訴えは全くその通りだと思う。これは似ているようで全く違う。単なる思考の省略のように一見見えて全然違う。何かの役に立つことだけが存在価値なのか、という問いに対しても著者は答えを述べている。常に何かの役に立つことを求められるような企業という存在や、社会起業なんて言葉が市民権を得るくらい「有用」を求めてくる社会に住んでいるとそれはなかなか難しいことだけど、僕は、自分に当てはめられる価値観を、他人には強制しない、というところまでいかないといけないと思っている。
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不可思議な日常 池上 哲司 真宗大谷派宗務所出版部 2005-05 by G-Tools |
「閉じ込められた時間」
三つ子の魂百まで、をどうやって乗り越えるかを長い間自分の課題としてきたが、それは自分が非常に意地汚い性分なので、如何に自分を改善し成長するかに焦点を置いてきたから。そういった改善すべき人間性を改善することはもちろん続けなければいけないものの、そればかりに意識を向けることによって、自分の持つよいところを伸ばす、という意識が足りなくなることもあるというのが、この年になって判ったことでもある。そういう意味で、自分のなかの閉じ込められた時間を、単に懐かしんだり、それに捉われるのではなく、大事に扱う方法というものを覚えていきたい。
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不可思議な日常 池上 哲司 真宗大谷派宗務所出版部 2005-05 by G-Tools |
「トラーの納得」
自分も生家を売るという経験をしているので、著者の次女さんの気持ちが判る。自分は既に25,6歳になっていて、家を出て独立していたのだけど、寂しい気持ちがあった。小学5年生くらいまでの、たった5,6年の間、年にそう何回も来た訳ではない離れていた祖母とのその生家での思い出を思い浮かべていたのだ。父母はもともとその地の生まれではなく、念願かなって故郷に引っ越せるとあって喜び一辺倒に見えたのが自分の寂しさに拍車をかけていたのだと思う。我慢に我慢をしたが我慢しきれずその思いを述べたときの両親の態度に自分も納得することができた。
余談だが、あれはトラーじゃなくてティガーだと思うのだが、日本語版ではトラーというのだろうか?だとすると、ピグレットはなんて言うんだろう??
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CIOのITマネジメント (NTTデータ経営研究所情報未来叢書 1) NTTデータ経営研究所 エヌティティ出版 2007-12-25 by G-Tools |
この種類の書籍を読むのが難しくなったと感じた。内容的にはタイトル通り、CIOのITマネジメントについて網羅的に語られていて、タイトルを見て知り得ると思った内容は読めるけれど、これからCIOになるという訳ではなく、CIOがどのような業務を遂行しているのか、知識を増やし定着する目的で読もうとすると、あまり頭に残らない。それを、「実体験していないことは所詮定着しない」と実地主義で片づけるのは簡単だけどそれでは成長に限界がある。
もう社会人2、3年目くらいからずっと感じていることだけど、自分がコンタクトする相手との距離が、近すぎるか遠すぎるかのどちらかで、ちょうどよいということがない。極端に言うと、CIOと担当者、という二階層の組織に、世間がどんどん進行していったような感じがする。そこでCIOと会話をするためにはCIOを知らなければいけない、ということでこういった書籍を読むのだけど、確かにある程度知識は増えるが会話を伸ばす部分は微小。薄っぺらい知識で会話できるCIOにコンタクトすればビジネス上はある程度の成功を取れるかもしれないが、そういったことは目指すべきではないな、とこの種類の本を読むといつも自戒する。
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情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」 上野 佳恵 ダイヤモンド社 2009-03-13 by G-Tools |
プロのリサーチャーである著者が、「情報調査力」の磨き方について、物語風の表現を交えながら解説。マッキンゼーでコンサルタント相手にリサーチャーとして相対した経験が、一般的な情報調査力の解説書よりも話が深くなっている所以だと思います。
「常に問題意識を持って」ということの意味が、一つ深く理解できたと思います。
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