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2014/02/09

『クォータリー マグナカルタ Vol.05』/島地勝彦

4864911061 クオータリー マグナカルタ Vol.05 WINTER 2013
島地 勝彦
ヴィレッジブックス  2013-12-20


by G-Tools

「税金から逃げるのは誰だ」というオビの文句に心を鷲掴みにされて購入。その特集はどの記事も興味深かったです。中から二つ:

「税金と共同体 租税回避と国民国家の解体/内田樹」

ここ最近ブログに書かれていたのと一貫した趣旨で、グローバル化による流動化に対する批判が展開。私はグローバル化については「程度問題」と捉えるのが適切と思っているので、グローバル化を全面否定するに近い論調には馴染めないのが正直なところなのですが、「自民党改憲草案」の22条改憲案が、「公共の福祉に反しない限り」が削除されているという指摘の部分はなるほどと頷いた。ただ、日本を見限るのは何も富裕層だけではない。このあたりの時代の変化を直視した上で、「日本に税金を納める」気持ちにさせるのは何かを突き詰めないと、この議論は何の意味もないように感じた。そうでないと、「日本に生まれた限りは日本に税金を納めるのが当たり前だろう」という精神論の域を出ないし、それこそ「古いスローガン」を振り回す側とやってることはなんにも変らないからだ。
「税をめぐる不都合な真実」/橘玲
「日本国の行政経費は国家予算90兆円に地方自治体の歳出や公的年金・医療保険など社会保障関連支出80兆円を加えたおよそ170兆円だ。これを20歳以上65歳未満の労働可能人口8000万人で割れば、一人当たりの人頭税は年間200万円強になる。これで、所得税や法人税、消費税はもちろん、年金や健康保険料もなく、国債の発行で将来世代に負担を先送りすることもない完全に平等な国家が出来上がる」
「ほとんどのひとは提供される公共サービスに対して過小な税金しか払っていない」

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