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2017/02/12

『政治が危ない』/御厨貴 芹川洋一

政治が危ない
政治が危ない 御厨 貴 芹川 洋一

日本経済新聞出版社  2016-11-25
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  • 自民党の憲法改正第二次草案の第24条の話。家族条項は、社会統制・思想統制的な怖さとは別に、社会保障を国民側に押し付けて、社会保障の崩壊の責任から免れようとする勢力が加担していることを忘れてはならない。なまじ「綺麗事」なので表層だけで受け入れる層が満遍なく現れてしまう。
  • 日本は明治維新からテロ続発の国だった。
  • 政党は特定の集団の利益代表なので、国という視点を持ち出されると倒されやすいというのは目から鱗だった。
  • 安倍が後継者を考えていない、「やってる感」でしかない、2020年以降はどうでもいい、というのも目から鱗。
  • 格差の問題。

p4「TBS[時事放談」の制作プロデューサー、石塚博久さん」

p17「はっきり言ったのはある派閥の領袖」「自分は、安倍ちゃんのいっていることにはいちいち反対」「せっかく与党に戻ったんだから、4,5年はやっていたいよ。与党気分は楽しいからな」
p24「菅という人だと思います。ばくち打ちが一番上手」
p28「谷垣さんが遠慮しながらこう言ってました」「安倍さんは「やってる感」だよね」
p40「フロントで引っ張っていけばいいんだ、だから後継者はいらないんだ」
p45「目先で起こった問題を処理していく(だけ)」
p46「2020年のオリンピックまではできる」「そこから後は奈落の底」
p53「原敬」「星亨」「浜口雄幸」「犬養毅」「政党政治の節目節目を担ってきた人間が、この国ではみなテロで倒れている」
p54「政党が言うのは、気の毒なことに部分利益」
p60「菅さんには悪いけれど、僕は彼のもとで東日本大震災の復興構想会議に参加していたから、菅さんという人が肝心なときに、いかに何も言わないのかが身に沁みてわかった」
p71「これは本当かどうか分かりませんが、2012年9月の総裁選挙で、もし谷垣さんが手を挙げていれば、安倍さんは立候補しなかった」「谷垣さんは、石原さんに裏切られて総裁選に出られなかった」
p108「会社で言えば、ある種の出向のようなシステムができれば」
p113「反政党勢力はいつでも出てくるのだから、それに対する政党の論理を確立しなければいけなかったんだけれでも、政党はその確率に失敗」
p114「政友会は三井と結んでいる、民政党は三菱と結んでいる、つまり政党は財閥の代理人であると言われてしまうことに対する反論を言えるだけの人材が残らなかった」
p138「まず天皇は元首だというんですね。これは象徴天皇制じゃないくなるわけでしょう」
p139「第二次草案でいちばん問題にしているのは第24条で、「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」とあることです。これ、道徳ですよね
p140「これは大家族を実現させて、社会保障費を減らそうとしています。子どもの面倒は祖父母が家で見る。これで待機児童は生まれず、保育園もいらない。じいさん、ばあさんが倒れたら、これも家族が面倒を見る。扶養もすべて一家の中で完結させる。これは旧民法以前というか、要するに戦前の発想
p144「起草委員会の委員長が中谷元」「顧問の小坂憲次さん、西田昌司さんが幹事」「事務局長は磯崎陽輔さん」
p153「北岡伸一さんが、「何をみんな喜んで拍手などしているのか、これは自民党の敗北だ、これで憲法改正ができなくなったではないか。あなたが悪い」と安倍さんを難詰した」
p154「吉田にも無理がある。つまり9条がありながら自衛隊を軍隊でないと言うのは本当は無理でしょう」
p166「派閥というと、94年に政治改革法案が通って小選挙区制」
p199「近衛は国家総動員法を通すときに、国会で、「(この法律は)今時大戦には使わない」という言い方をした」「制定して1ヶ月も経ったら、「状況が変わった。やはり1億みんなで頑張らなくてはいけない」というので、たちどころに適用」「通すときはできるだけ柔らかく、「これは何でもありませんよ」と言っておきながら、通ってしまったら・・・という話
p199「近衛が頂上会談をしようとしたときは、話が何も詰まっていない状態だった。自分でいきなり出ていって、解決しようとしたって、それは無理」
p222『イデオロギー的他律性がなくなったら、訳の分からない自己主張がどんどん表に出てくる世界が生まれてきてしまった」
p224「格差が全面的に出てきているわけです。高度成長の時代も格差がなかったわけではないけれど、みんながそれぞれ伸びた。だけど、今は下にいる人は絶対に伸びることができない
p231「全然、結論が逆になってしまいますよ。結局、最後はわたくしの問題、あなたの問題ですよ、だから、われわれが最後に受け止めようと」

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