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2017/02/05

『ホワット・ア・うーまんめいど ある映像作家の自伝』/出光真子

4000021087 ホワット・ア・うーまんめいど ある映像作家の自伝
出光 真子
岩波書店  2003-06-28


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  • 『海賊と呼ばれた男』が例によってもてはやされそうなので、そんな人物ではないというのを見聞したことがあって、その参考書籍で挙げられていた実子の著書をちゃんと読んでみようと手に取った。「そんな人物ではない」の実例としては、「社会党委員長の浅沼稲次郎が、演壇で右翼の一少年山口二矢に刺殺された事件について、父は犯人の山口二矢をほめたたえた」と「父の口癖、「女、子どもには分からない」」の二箇所を挙げれば十分だと思う。
  • かつてのアメリカが、かつての日本なみに妻が夫のホスト役だったこと。毎度毎度だが、「アメリカ的な」「日本的な」の無意味さを思う。
  • そして、著者が女性の権利に執着しているように見えるのも、実は女性に特有のことでもないし、日本に特有のことでもないよ、と逆説的に思えてくる。
  • ただ、最終章のストーカーまがいの輩に対する徹底抗戦の姿勢は絶対的に肯定されるべきものと思う。
  • それにしても、一定以上の社会的地位と言うか経済環境と言うか、そういう層に暮らす人達の家庭感というか性観念というかはなんでこんなに常軌を逸してるんだろう。

p6「出光さん、貴女は将来、この中(国会を指して)の人と結婚することになるのだろうけれど、今日のことは良い思い出になるでしょう」

p7「社会党委員長の浅沼稲次郎が、演壇で右翼の一少年山口二矢に刺殺された事件について、父は犯人の山口二矢をほめたたえた」
p60「私の場合もそうだったけれど、妻は夫の仕事関係の人々を家に招いて接待し、招かれれば夫と同伴で出かける。彼女の多くの時間とエネルギーがそれに費やされる。さらに、妻の交友関係は夫中心になり、もし離婚でもすれば、友人も一緒に失う」「なぜ、アメリカで女性解放運動が起こり、急速に広まっていったのか理解できた」
p93「創作は時間で区切れるものではない」
p99「父の口癖、「女、子どもには分からない」」
p110「ユング派の精神分析学者河合隼雄先生」
p120「彼女の世代が教え込まれた、世間と違わないこと。あのはつらつとした彼女はまたもや抑圧されてしまった」
p138「私には自分の制作を進めてゆく上で、子どもたちが理由になってやりたいけれど無理だとしていることが数多くある。例えばこの日みたいに、彼らの帰宅後も家を空けているというような・・・」
p173「羨ましい、夫のための社交に取られる時間とエネルギーは馬鹿にならない」
p178「まとまった時間がなければ造形芸術などできない」

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