« 2017年12月 | トップページ | 2018年4月 »

2018/02/14

『タタール人の砂漠』/ブッツァーティ

4003271912 タタール人の砂漠 (岩波文庫)
ブッツァーティ 脇 功
岩波書店  2013-04-17

by G-Tools

何で見たのか忘れたけど、「とにかくとてつもなく苦い、救いのない話」と書かれていたのを見て手に取ってみた。「40歳を過ぎると、取り返しがつかないことがあることを知るほうがいい」とかいう文脈だったかな。
それで実際に読んでみたけど、「とてつもなく苦い、救いのない話」というほどの衝撃の感覚ではなかった。むしろ、古式ゆかしい確立されたプロットの救いのない話、という感じだった。いうなればおとぎ話を読んでいるような。何がどんなふうに取り返しがつかなくなるのかは途中でだいたい予想がついている、というような。

だけど、だからと言って本著が軽く済ませられるような話ではない。もうちょっと前なら間に合ったのに、もうちょっと前なら間に合ったのに、を繰り返して、いよいよ本当にどうにも間に合わない時を迎えてしまう、というのは、今年46歳になる自分としては、本当に毎日毎日これを思い出さないといけないと思う。なかなかできないし、思い出す強さを維持するのもなかなかできないけれど、本当に残り時間は少ないので、使うべきことに時間を使わないといけないなと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年12月 | トップページ | 2018年4月 »