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2019/05/04

『反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方』/ナシーム・ニコラス・タレフ

脆さの反対は頑健ではなく「反脆さ」。もうこれだけで、これまでの日本の道の誤り方の大半に名詞をつけてもらった感じ。日本の問題への対処方法は、エスカレートするしか能がなかった。でもそれは実は頑健になってなくて脆さを強めていっているだけ。防波堤をどんどん高くするだけ、と言う感じ。なんでその高さで安心ということになるの?という違和感。そして、反脆さのキーポイントになる「非線型性」。上巻を読んだ印象は、「何事にも柔軟でないといけないよ」と言われてきた処世術に理論が与えられた感じ。今まで起きなかったからといって、これから先も起きないと言っていいのだろうか?ーこの問い。ただ、昨今のIT業界のデータ万能主義と、反脆さとはまったく相反で整合できない。どちらをどう取り込み説明つけるようにできるかが課題。

 

 

p113「偶然への密かな欲望」「観光客化という現代病」「ランダム性」・・・「ドキュメント性」?

p123「適応性という基準に確立が介在しない理由」「自然は非予測的でしかありえない」「ストラトノビッチ」

p131「何度も間違いを犯した人間のほうが、いちども間違いを犯したことのない人間よりはまだ信頼できる」

p140「起業家は死ぬわけじゃないが、精神的に落ち込み、社会のつまはじきに遭うだろう。特に日本では」

p163「大いなる七面鳥問題」「バートランド・ラッセルの比喩」

p171「核爆弾はめったに爆発しないので安全だ」

p184「憤慨している相手はサウジアラビア」・・・ヴィジョン・ファンドの現実

p107「フェビアン協会」(ファビウス・マクシムス)

p213「ビジネスや経済の意思決定では、データ依存は強烈な副作用をもたらす。データ漬けになればなるほど、偽の情報の割合も大きくなる。大量のデータは有害なのだ。いや、ほどほどの量でも」

p226「当時大手国際機関の副専務理事を努めていた加藤隆俊」

p255「仏教とストア哲学の違いはなんだろうか?ストア哲学者とは、運命に「フXXク・ユー」といって突っぱねることができる仏教徒だ」

p269「セネカのバーベル」

p283「現代の日本はどうだろう。失敗は恥になる。だから、人々は金融や原子力のリスクを絨毯の下に隠そうとする」

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