『さよならインターネット』/武邑光裕
これまでのGDPR登場に関する経緯を見聞きしたなかで理解していた課題点は、「プライバシーを少数のIT企業に独占させて富を集中させてよいのか」というものだったけれど、本著を読んで一番感じた課題点というのは、「広告がこのままでいいのか」という点だった。ターゲッティングで容易にリーチしたい相手にリーチできるようになった結果、広告自体がいわば”手抜き”になった。広告の内容自体でリーチを飛ばす努力は減り続けていて、これは広告に限らず、あらゆるメッセージの劣化に繋がる。GDPRによって個人データの蒐集に制限がかかるこtで、広告の内容自体でリーチする努力が復活する期待。
もうひとつはハクスリー。これは読まないといけない。