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2019/12/31

『月の満ち欠け』/佐藤正午


出張先の長崎で買ったこの本。佐藤正午作品は読んだことがなかったと思う。「岩波文庫的」のカバーに書かれたあらすじが全然どんなタイプの小説か予想できなかったので興味半分で買った感じで、その興味のまま読み進められた。こういうタイプの小説は、僕はあまり好きじゃないと思っていた。物語は惹きつけられるし、そのストーリーテリングも丁寧で安定していて、古いタイプの自分のような読者には安心して読める文章だし、だけどエンターテインメントメインという小説は自分は苦手だと思っていたのにきっちり読み切ることができた。これは言ってみたら「遊び」、でも遊びがとても大事なことだということを今一度気付かされた読書だった。意味なんてないと言ってもいいのかもしれない。面白かった。こういう小説こそこれから大事かもしれない。

 

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2019/12/28

『ほんとうの「哲学」の話をしよう - 哲学者と広告マンの対話』/岡本 裕一朗 , 深谷 信介

岡谷裕一朗氏づいている今日この頃。広告と哲学という組み合わせは直感的に面白そうと思った。「コンセプト」についての下りは最高に面白かった。広告も哲学もコンセプトを立てる、しかしながらなんのためにコンセプトを立てるのか?コンセプトを立てた後どうするのか?共通項と差異の考察が最高に面白い。そして、いずれにしても時間のかかる行為だという認識を、なんとなく時間をかけることが美しいと思う道徳観、それすら変わってしまう(もしくは変わらないといけない)のかもよ、と思い至らされてしまう。何のために生きるのか?という問い立てが遥か彼方に再度遠のき、生きることそのものが果てしなく困難になるような時代、必死に生きなければならない時代がすぐそこに来ている感が強くなる。

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『デジタル資本主義』/此本臣吾

「国内総剰余」の考え方。これまでは生産者余剰の視点のみ。デジタル資本主義時代には、消費者余剰の視点が必要。
アカロフの「レモン」問題。
デジタル資本主義時代の希少性。

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