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2019/12/28

『ほんとうの「哲学」の話をしよう - 哲学者と広告マンの対話』/岡本 裕一朗 , 深谷 信介

岡谷裕一朗氏づいている今日この頃。広告と哲学という組み合わせは直感的に面白そうと思った。「コンセプト」についての下りは最高に面白かった。広告も哲学もコンセプトを立てる、しかしながらなんのためにコンセプトを立てるのか?コンセプトを立てた後どうするのか?共通項と差異の考察が最高に面白い。そして、いずれにしても時間のかかる行為だという認識を、なんとなく時間をかけることが美しいと思う道徳観、それすら変わってしまう(もしくは変わらないといけない)のかもよ、と思い至らされてしまう。何のために生きるのか?という問い立てが遥か彼方に再度遠のき、生きることそのものが果てしなく困難になるような時代、必死に生きなければならない時代がすぐそこに来ている感が強くなる。

38 その幅を与えるのは、現代ではいや現代に限らず、技術の問題が最も大きなインパクトを持っていますねつまり技術の変化技術革新によって威嚇も自らの射程要素の幅に合わせていかなければならないということです。

 

52 調査票の作成や属性の規定,分析因子の解読やアルゴリズムの設計等、
人が関わらざるを得ない部分はその専門性に任されてコードにブラックボックス化していく。けれど総体としてもアウトプットは数値で表されるのでますます客観的に見えてくる

 

53 不安定 不確実 複雑 曖昧

 

55 今目の前にあるのはもはや群れと個人の対ではない。 分割不可能だった個人を分割によってその性質を変化させる可分性となり、群れの方もサンプルかデータあるいはマーケットがデータバンクに化けてしまう。

 

74 リチャードローティ言語論的転回
83 地方創生系の仕事もしているのですが地域の PR ビデオで記事露出や動画再生回数いいねの数などを成果目標いわゆる KPI にすることがありモラルを逸した演出手法によって映像が当初の伝えたい内容とかけ離れてしまって心を痛めることがあります

 

87 広告は売上にコミットしていなかった。

 

93 日本ではここ数年の間に、アメリカの大手投資ファンドが成長著しいインターネット系広告会社を傘下に入れたり、はたまた大手総合広告会社 M & A したりといったことがあって、なかなかエポックメイキングな出来事だと思いました

 

106 本やイメージといった文化的な名詞を読むこと見ることというそれぞれに対応する不定詞に統合しとりわけそうした行為の変化へと統合しなければならないのだ。ヒエラルキーの逆転である メディオロジー

 

110 ドブレとブーニューでメディオロジーは21世紀の哲学としてとても重要なもの

118 フランスの哲学者ジャンフランソワリオタールでしたポストモダンの条件

 

128
社会的な自立が伝統的な構造の中でどのような位置づけは意味づけを持つかと言ったことはもうどうでもよくてそのもの自体が他とは違うというその違いだけど以上に強調するそれがポストモダンの差異となります。そうなると商品に直接結びついていなくても差異だけが一人歩きして情報として力を発揮するていたこともあり得るわけですね

 

134 間主観性

 

140 アクターネットワーク理論

 

143 ブランドに関して僕なりに整理してみるとブランドは強みをしるしに込めることブランディングはしるしのもとに行動すること強みを魅力にし続けることその成果としてならではを作ることであると言えます。それが今どうなっているかと言うとブランド自体がとがった強固な力を持っていると消費者のコミュニティに入っていけないのでむしろ邪魔なんですね

 

169 もはやそういう感覚を持っているか持っていないかと言ったことさえ問題にならないほど、事実や現実の意味は変わってきているということです。

 

171 それについてイタリアの思想家ルチアーノフロリディは第4の革命 infosphere が現実を作り変えるで情報圏という概念 を出して非常に面白いことを言っています

 

176 シミュラークルが現実を上回るリアルさを持つようになると、主体性も道徳観も消えていくように思います。

 

180 ヴァルターベンヤミンはアウラの喪失と表現しました。ベンヤミンのいうアウラとは芸術家などが作品を創作あるいは表現した時にしか存在し得ないものといった意味。

 

184 一般の人はもはや想像力によって虚構を作り出す必要がなくなるのです。 そしてもし想像力が人類を進化させてきたとすれば逆に想像力の衰退は人類の退歩あるいは動物化に向かうのではないでしょうか

 

188 カスタマージャーニーというのは広告用語で直訳すると顧客の旅ってことになる。

 

217 実在論では私たちが理解できる世界とそうした中に集約されない部分があると考えます。例えばカントの場合私たちが理解できる世界を現象と、それに対して私たちは理解できないけれどもあると予想はできるようなもの、これを物自体と呼んで二つを分けて考えました

 

229 ビジネスでは問いを立てるとは問題設定であってその先の問題解決があるのだと思います。それに対して哲学では問いを立てることの先にあるの概念を想像すると営みです

 

238 もっと強力な対策を講じなければという方向に動いているのは確かですね。 (東日本大震災を指して)

 

243 それらのコンセプトは世界の見方を変えるものというよりマーケティングと寄り添う広告のような存在になってしまっているように思えてきます (哲学の軽い紹介本を受けて)

 

246 歴史や文明に法則などないという意見も一方でありますがエリートの周流という歴史観は21世紀を生きる私たちに結構多くの示唆を与えてくれるような気がしています  エリートの周流

 

247 コストは倫理から切り離せない

 

275 この発想は論理的には疎外感の構造を持っているのですがこれは自分が生み出したものが自分自身に対立するようになるというものです。キリスト教的には神が人間を生み出したのにやがて人間は神と対立するようになるというわけです

 

 

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