『外資の流儀 生き残る会社の秘密』/中澤一雄
外資系に勤める身としては何から何まで納得の内容で、用語まで全部同じだったのには流石に驚いた。アメリカでは自社だけではなく、基本的に企業は本著に書かれている用語を用いて経営されているのだと理解した。MBA等々で教えられるのだろうか?それにしては日本もMBAが流行した(してる?)けれどこれらの用語も考え方も一般的にはなっていないような気がする。なんでもアレンジしてしまう日本の特徴だろうか。
そういった「流儀」に関する内容以外で驚いたのは、アメリカの企業の平均寿命が1995年には75年だったのが2015年に15年に一気に縮んだということ。たった20年で寿命が60年も縮んでいる。既存の企業の消滅だけではなくて、それだけ短命でM&Aされる企業が数多く登場しているということでもある。長く続けることをよしとする日本的感覚を、自分のやっているどの部分を長く続けることが正しいのかよく考えて活動しないといけない。形式的に長く続けても全く無駄なことがある。