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2020/12/14

『超クリエイティブ』/三浦崇宏

通しての一番の感想は、「やっぱりこの広告というものが、成果主義にならない限り世の中変わらないよな」というものだった。コンサルティングというものも同じだけど、分析して、説明して、こうすればうまくいきます、というプランを提示して、結果によらず前金制でフィーを取るのが当たり前である限り、世の中はあんまり変わらないよな、ということ。「成果に関わらず報酬が保証されているから最高のクリエイテビティが発揮される」みたいな言説を今でも見ることがあるけれど、バブル期の広告とかは特にそういう感じかも知れないけど、それは正に戦後すぐのスポーツ界が、朝まで酒のんで遊んでいても試合ではすごいホームランを打った、みたいな武勇伝の類と一緒で、現代はそういう社会の仕組みではない。だからgoogleのadsenseは画期的なのだ。本著で著者は製造フェーズまで踏み込んで、みたいなことを言っているものの、踏み込んだだけで成果主義で報酬はもらっていないと思う。「この売上をx%あげることができたらその利益からy%を」みたいな報酬型が当たり前になって、初めて社会の仕組みが変わると思う。それだけ存在を認知させるというのが大変なことなんだ、という反論があったとしたら、それこそ現代のネット社会を掴みきれていないということだと思う。

 

 

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2020/12/05

『マネジメントへの挑戦』/一倉定

初版1965年ということで現代に合わないと感じる点ももちろんあったけれど、「机上の理屈で経営はできない」という魂がストレートに伝わった。数字に関する部分は時代に無関係に勉強になった。例えば付加価値。付加価値をどう捉えるかは目から鱗なところがあった。「知って行わず」が痛烈。そして、

有能と無能の分かれ道は、人の長所をみるか短所をみるか、他人に対する態度できまる”

これが重要。

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『岩田さん』/ほぼ日刊イトイ新聞

岩田さんに憧れても岩田さんには絶対になれない、ということが、冒頭のエピソードで即分かるつくりになっている。岩田さんは天才で、とりわけプログラミングの天才で、かつ、その黎明期に出会えた、という運命にも恵まれていてそれを掴んだ人だったから。あれだけのことが出来る人は持って生まれたも違うから、ああなりたいというふうに考えてはいけなくて、それ以外の岩田さんのスタンス、倫理、姿勢、物事の進め方、そういうものを学ぶのが正しい。そんな岩田さんが育て上げた会社でも、「ハッピーにする」という言葉を表面的にしか使えていない人間を見抜けないものかと、そして、その規模の会社になれば、隅々にまでそのイズムが浸透していなくても、「必要悪」もあると諦めざるを得ないのかと、なかなかに絶望するところがある。これはこれまで何度も繰り返してきた歴史なのかもしれないけれど、それでも是非を諦めてはいけないと思う。

 

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