『ファイナンス思考』/朝倉祐介
ファイナンス思考を身に着ける方法の説明というよりは、「PL脳はダメ」という意識付け・布教の書、という趣。巻末に会計の基礎とファイナンスの基礎の解説があり、こちらは詳しい内容が簡潔に纏まっている。使い勝手のよい構成。PL脳はダメだという意識をつけるために過去の事例が複数取り上げられているのも有益。企業活動を維持するためにはファイナンス思考が、企業に属するどの職種の人間にも必要という著者の主張は十二分に理解。
ファイナンス思考を身に着ける方法の説明というよりは、「PL脳はダメ」という意識付け・布教の書、という趣。巻末に会計の基礎とファイナンスの基礎の解説があり、こちらは詳しい内容が簡潔に纏まっている。使い勝手のよい構成。PL脳はダメだという意識をつけるために過去の事例が複数取り上げられているのも有益。企業活動を維持するためにはファイナンス思考が、企業に属するどの職種の人間にも必要という著者の主張は十二分に理解。
自分の仕事上のスキルセットを見直す中で、一番足りていないものって実は一番自信を持っているヒアリング能力なのではないかと思い、基礎的なところを学び直そうと買った一冊。内容的には心がけていることも多かったので再確認の意味でもよかったけれど、そんな中でも改めて重要性を強く意識したのが「アウトプットを意識すること」と「人脈」。「アウトプットを意識する」はできているようでできていない。インタビューは必ずアウトプットする訳だから、最初からアウトプットをイメージしておくことと、できればそれをフォーマット化しておくのが望ましい。それができない一番大きな理由は、その時間を作れた時にそれをやるだけの集中力が残らないことで、これは別の改善策が必要。「人脈」は去年一年で重要性がよくわかったので心がけ方も変わると思う。
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世界を破綻させた経済学者たち:許されざる七つの大罪 ジェフ マドリック Jeff Madrick 早川書房 2015-08-21 by G-Tools |
フリードマンによれば、経済モデル - フリードマンの最もよく引用される業績を例に挙げれば、GDP とマネーサプライの関係に関するモデルなど - の土台をなす仮定は、論証される必要もないし、常識にかなうものである必要もない。別の言い方をすれば、マネーサプライがどのような理由でGDPに影響を及ばすかを明らかにする必要はないとされる。 マネーサプライの増減がGDPの変動と緊密に結びついていて、 一方の変動から他方の変動を予測できることを示せれば、それで十分だというのである。
ここが自分にとってずば抜けて大きな課題だった。このフリードマンの言い分は、そっくりそのままビッグデータに当てはまる。古くはデータウェアハウスのマーケティングにも使われた言い分だった。機械学習はパターン-相関関係を見つけ出すだけで因果関係は解説しない。フリードマンはそれでよしとして、世界を破綻させたということになる。機械学習は確かに結果への直線距離だけれど、それで捨象したもののー正確に言うと捨象したものを見つけるために従来行ってきた行為の中にー”間違わないために”必要だった要素がないのだろうか。
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MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣 シバタナオキ 日経BP社 2017-07-13 by G-Tools |
『LIFE SHIFT』の連続1位記録を止めたとかなんとかで超話題の一冊。難易度が絶妙に自分にマッチしてました。改めてタイトルを見てみると「習慣」であって、習慣にするためにはこのくらいの「概観」の仕方を徹底的に身に着けることが重要だと再認識。主要な数字を覚えることの重要性も再認識。
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コンテキストの時代―ウェアラブルがもたらす次の10年 ロバート・スコーブル シェル・イスラエル 滑川 海彦 日経BP社 2014-09-20 by G-Tools |
テクノロジーの進化がもたらす時代変化の予想はこれまで何冊も読んできたけれど、今回初めて「こうやって時代は作られていくんだなあ」というのを実感した一冊。こういった書籍は、予測と推測から導いた予想図を、予想ではなく確信として著されているのであって、その説得力が高ければ高いほど共鳴する人が多くなり、時代はその方向に進むということなのだと。株と似ている。
コンテキストの活用に、予想も含まれているのだろうか?「渋滞なし」というサジェスチョンをするコンテキストシステムは、それを見てそのルートを選択するユーザの増加も見越して「渋滞なし」なのだろうか?大量に集められたコンテキストデータは、それも含めてサジェスチョンするということなんだろうか?そこは少し理解しきれなかった。
ペイトリオッツの例は、結局のところ、富裕層にマーケティングが集中するということを言っているように聞こえた。フリーミアムと相まって、その収益構造でサービスが普及していくのは望ましいように思う。これは、どちらかと言うと行政に応用されないだろうか?富裕層に適切なサービスを提供することで上がる収益でもって、地域行政全体の財政の大半を賄う、というような。
個人の精神面を自動送信するのはもっと危険なことと取り上げてよかったと思う。落ち込んでいる状態を捉えられて、例えば宗教勧誘があったりした場合、どんな結果になるだろう?
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まいにち見るのに意外と知らない IT企業が儲かるしくみ 藤原 実 技術評論社 2014-03-11 by G-Tools |
IT企業に勤めているのに意外と世間での常識的なことを知らないことがあるので、読みやすそうな本書を手に取ってみました。最も勉強になったのは「ダブルアイリッシュ・ダッチサンドイッチ」。租税回避についてはニュースで都度都度見るので知ってはいたけれど、具体的な手法は初めて本書で読みました。法人税を納めている企業・納めていない企業はこれから話題になりそうなので、基本を押さえてニュースに留意しようと思いました。
IT業界では大体常識的な内容で、IT業界でなくてもITに対する興味が強い方はたいてい知っている内容かもしれませんが、事実を丁寧にまとめてあるので読んで損はないと思います。
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ITビジネスの原理 尾原 和啓 NHK出版 2014-01-28 by G-Tools |
「そしてインターネットは、人を幸せにする装置へ」-こんなことを書く本というのはだいたい著者が関わる何かへの利益誘導を目的としたもの。それもタイトルとは無関係な。そういう意味では本著はその典型的なもので、「ITビジネスの原理」という、ITビジネスの構造と利益源泉が読めば分かるような期待を抱かせておいて、その実、内容は著者が転職した楽天が、amazonとは違うショッピング体験を追求してるんだよ、楽天のショッピング体験のほうが優れているといえるのはこういうことを考えてるからなんだよ、と、「ハイコンテクスト」で洗脳しようとして終わる、という内容です。しかも、途中にgoogle glassを噛ませて、ちょっと間違いかもと疑わせる囮を仕掛けておいて視点をずらすという念の入れよう。IT関係者にとっては読む必要はあまりないと思います。
特に問題があると思った2点:
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ヤバい日本経済 山口 正洋 山崎 元 吉崎 達彦 東洋経済新報社 2014-08-01 by G-Tools |
東洋経済ONLINEの「やっぱり、アベノミクスは蜃気楼?」を読んだ流れで購入。アベノミクスは成果を上げているのか、という話題が最近あまり見なくなっていたところに新鮮だったので。
「やっぱり、アベノミクスは蜃気楼?」でポイントと思ったのは:
これらを直裁に書かれていたので本著を読もうと思ったのですが、出だしは「予想を覆したアベノミクスの脱デフレ効果」でした。ただ、高額消費が増えた理由として、団塊世代の投資信託の価格回復が挙げられていて、上記の「日経平均が15,000円を維持している資産効果が全体を底上げ」と一貫していて納得しました。
しかしながら、日本経済全体が回復を実感できるのは、地価が上昇したとき、つまり、バブル前に購入してローンがまだ残っているような不動産の価値が今は「元本割れ」状態だけど、これが回復したら、皆お金を使うようになる、と解説されていて、理屈は理解できるけれどどうしてもこの理屈に素直に首を縦に振れない。その理屈だと、先の投資信託の話も併せて、消費の主役は団塊世代初め高齢者ということになる。高齢者は日本のボリュームゾーンだからそれは一面仕方がないとしても、資産効果によって高齢者の消費が好調になることが、20代~30代の若者世代の経済に波及するだろうか?地価の上昇によって経済を上向きにするシナリオよりも、下落した地価をコスト減と評価するほうが、今後の日本経済にとって望ましい方向ではないか、という疑問が持ち上がる。これは成長を是とするか非とするかという根本的なところに関わってくるので簡単に考えを纏められないが、地価が上昇しなければ日本経済は復活できないというロジックは、実は乗り越えなければいけない課題のような気がする。
そこへグッドタイミングというべきか、今日の日経朝刊にこんな記事。やはり、日本経済のマクロ指標が悪いというのは周知の事実なのだ。
他に面白かったのは、ロシアが付加価値が分からない、希少価値しか分からない、という下り。なるほどね、と納得。
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・世界のサーバ市場:1四半期 250万台
・世界のサーバ市場:1四半期120億ドル
・日本のサーバ市場:1四半期13万台
・日本のサーバ市場:1四半期1,000億円
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経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫) 佐藤 雅彦 竹中 平蔵 日本経済新聞社 2002-09 by G-Tools |
佐藤雅彦氏が意外にも?普通の人が「聞きたくても聞けない」ようなとても基本的で根本的な経済に関する疑問を、竹中平蔵氏にぶつける対談集。だいたいのことろは理解できているような内容でも、それを肌感覚で実感させてくれるいい本だと思います。
ここしばらく「自分の仕事を考える3日間」にあわせて、「仕事」に関する視点で読んでいるので、本書もその視点で読んだ部分もあった。その問題意識で読むと、「雇用」に興味の中心が来る。これまで読んできた「自分の仕事を考える3日間」に関する本の趣旨は、多くが「やりたい仕事を、やりたいように、納得できるようにやるためには、少人数のチームが適している」という結論を導いている。組織が大きくなれば維持費用も高額になるし、意思決定のために大きな時間と労力を使う、等々、大きな組織には「いい仕事」をするための弊害が多い、という。
しかし本書を読むと、起業の最も評価される点は「雇用の創出」ではないかなと思う。自分の雇用は自分で作ればいい=起業ということになるかもしれないが、もちろん誰しも起業に向くわけではないので、被雇用者として生きる道を取らざるを得ない人も出てくる。そうなると、より多くの雇用を創出できる企業が、最も評価される企業ではないのか?という疑問が出てくる。そもそも、なぜ分業制を引くのかと言えば、分業することでより大きなアウトプットを残せるからだ。より大きな規模の仕事を成そうとすると、分業制は必須になる。分業制を引くことによって、雇用を創出することができる。起業することで自分の雇用は自分で確保しろというのが21世紀の日本の姿として妥当なのかどうかは、まだわからない。
p54「みんな居心地がいいようにだけして、会社そのものが利益を上げる革新の力を弱めてしまった」
p56「「わが社」っていう意識なんですよ」
p60「実はアメリカで、その中でもデラウェア州の影響」
p63「ブリッシュかベアリッシュか」
p74「(増資とは)資本金を増やすこと」
p98「民主主義の社会において、複雑な制度は悪い制度」
p102「98年に経済が悪くなってきて、政府は景気刺激のためにさらに所得税減税をやりたくなった。ところが税金を払ってない人には減税のしようがない。だからこの前の地域振興券というのは商品券減税になるんです」
p114「オーストラリアの肉のほうがアメリカよりずいぶん安いから」
p125「ロバート・ライシュ」「フー・イズ・アス?」
p131「連邦主義、フェデラリズム」
p140「限界革命」
p160「大量生産・大量消費というのがアメリカですが、大量廃棄は日本の減少」
p186「最初にドルのばらまきをやった」
p188「どっかのODAなんかクルマに化けてて、官僚が使ってたとか言われると、ガッカリしちゃう」
p201「経常収支の赤字は通過引下げ圧力」
p208「タイは・・・よく言えばすごく自由。悪く言うとすごく無節操」
p214「ハンチントンの『文明の衝突』」
p253「住宅投資というのはGDPの7%ぐらい」
p270「アクアライン・・・は半分トンネルで半分橋という妙なつくりになってますけど、あれはセメント会社と鉄鋼会社が半分ずつお金を出したからだ」
p279「いくら有益なことでも知識のように目に見えないものならば、それを取得することは消費」
p284「えっ。起業したって」
p293「電通の「アドバタイジング」」
p300「この(ジレットの)会長にはビジネスの取捨選択には四つの基準」
p304「たとえばNECなんか、昔は要するに電電公社の御用達メーカー」
p305「かつての優良な利益をもたらす商品が、そうでなくなってくる」
p306「一般の人には、10対10の会社に見えてしまう」
p309「マハティールがクリントンを名指しで、いちゃもん付けてました」
p319「カスタマーズ・サティスファクション」
p319「寺田千代乃さんが作ったアート引越センター」
p323「企業とエグジットストラテジー」
p355「シュンペーター」「経済の実感を持ってる人に非常に受け入れられる」
p355「どの仕事にもたくさんの課題があるように、広告も一つのCMを作るのにいくつもの問題を抱えます」
p362「oikosは小さい共同体」
p367「金融システムはその典型」
p371「コンペティティブとコンピタント」
p394「地元もマクドナルドが来ることを望んでいてね」
p397「新しいものをどんどん欲しがっていて、でもなくしたものに対して、あれもあったらいいのにと思っている」
p400「もっと、あざとく言えば、マックの戦略に乗せられる人と戦略を作る人の二つ」
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日本の論点 2010 文藝春秋 文藝春秋 2009-12 by G-Tools |
p55「09年3月期の決算で郵政グループの純利益を見ると、
・ゆうちょ銀行が2293億円
・かんぽ生命が383億円
・郵便事業が298億円
・郵便局が408億円
・日本郵政が1090億円
の単体合計4472億円
→ゆうちょ銀行が国債運用により民間銀行と異なり利益を生み出しており、なおかつ、ゆうちょ銀行にある国民資産を守るべきだというなら、個人が直接国債を運用すればよい。そうはいかない理由は。
p60「資産300兆円規模の民営化」
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アメリカの人口 3*10^8人
10^8 億
1年 3.15*10^7秒
1m/s=2.2mph
ジェット機 800km/h
地球一週 4*10^4km
日本列島の長さ 3*10^3km
日本の労働人口 6,750万人= 6.75*10^7 就業者数=労働人口-失業者数(250万人= 2.5*10^6)
日本の年金受給者数 国民年金2,395万人=2.395*10^7 厚生年金2,315万人=2.315*10^7
日本の65歳以上人口 2753万人=2.7*10~7
日本の世帯数 4,678.2万戸 = 4.67*10^7
日本の車の数 7,885万台 = 7.885*10^7
日本の国家予算 83兆円= 8.3*10^13
日本の財政赤字 800兆円 = 8.0*10^14
日本の書籍売上高 9,026億円 = 9.0*10^8
日本の個人消費年間合計額 290兆円 =2.9*10^14
日本のGDP 520兆円 = 5.2*10^14
日本の携帯電話3社年間売上高 10.67兆円 = 1.067*10^13
コンビニ一人当たり買い物額 579.8円 = 5.7*10^2
日本の輸出総額 77.5兆円 = 7.75*10^13
日本の輸入総額 68.4兆円 = 6.84*10^13
アメリカのGDP 13兆2466億ドル = 1.32*10^13
中国のGDP 2兆644億ドル = 2.6*10^12
世界全体のGDP 43兆6163億ドル = 4.36*10^13